

先輩がとってくださったお宿は
とても清潔で気持ちいいお部屋でした。
加湿器があってありがたく
入浴時に小物洗って干したり
バスルームは開けっぱにしたり
加湿はとても大事なテーマ。
枕元で白湯飲んで
仲間のママが録音してくれた
子達の歌声を聴きながら
眠りにつけました。
慣れないbedで眠るには
いくつか仕掛けが必要ですね。

予定通り起きて
学会モーニングセッションへ
雨も上がり、
気持ちよい空気のなかrun&walkして
パンとコーヒーにありつけました。

モチベーションアップのためのヒント
以前にもお話をうかがったことのある
臨床心理師の先生のお話は
患者さん目線になるという感覚を
改めて思い直させてくれます。

七割はいまある力で対応できるが
三割は難渋事例となる。
ひとりで抱え込まず
周囲と相談し進めていくべし
その三割の難渋対象者こそが
複雑かつ心を通わせる
個人対応が必要となり
来るべきAI革命後も
人間に活路を残すこととなろう
との力強いメッセージ。
五感の敏感な時間なればこそ
とても心に響きました。

管理人はこのあと
同朋と立ち話してから
ホテルにもどり
チェックアウトし
今度は東京に向かいました。

もうひとつの学会にて
単位取得を目論むため。
せっかく交通費使ってきてるし
小さな学会かもしれないけど
貴重な一単位をもらえるなら。

東京都内も18年ぶりくらいかな、
セッション合間に歩けば
出張でよく来ていた
18年前は気づかなかったけど
落葉しきった銀杏が
必要最低限しか枝打ちされず
美しい樹形を保つことに感動します。
朝の話題と真逆の
AIとビッグデータが拓く医療の未来
と題してのお話が今度はまた沁みます。
昨年のアンケート報告からみても
お医者さんの参加比率が高い学会のようです。
あらゆる血液データの経過をたどれば
がん患者の予後予想が
かなりの確率で弾き出され得る現実は
倫理の面からも
あくまで医療者へ
週末期医療の助けとして
考えられているようです。
お話のなかで、
データから類推すると
人は何らかの形で
ある時期に治癒へのスイッチと
死へのスイッチが
切り替わるようだとのこと。
管理人が
身内を看取った経験からも
腑に落ちる仮説でした。

帰りの新幹線にのりこみ
夕陽を追いかけるかの車窓を見つめつつ
もうひとつ思い当たったのが
ああ、父は
このスイッチに気づいたのかもしれないな
ということでした。
永年株価を全て拾い上げ
広告の裏紙に書いていた父。
死の数日前までそろばんを使い
家計簿を残しました。
数字を年中追っていた父。
抗がん剤の治療も
自分からやめると宣言し
主治医の先生も
それを受け入れてくださったのでした。
管理人には
死期が近いから
その後必要な金をおろしておいたと
託してくれたのが
ちょうど父が死ぬ
一ヶ月前だったと覚えています。
臨床の現場で
あまたの変数を集める
ビッグデータで弾き出される予測を
父が株価を読むように
予期していた
なんておとぎ話を思い付いたのは
旅がもうすぐ終わることへの
寂しさから かもしれません。